テレキャスターをリフィニッシュしてみた(レリック加工も)

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ギターを選ぶ時、最終的な決め手は見た目だと僕は思っています。

僕は以前からずっとサンバーストのテレキャスターを愛用していました。

カラーリングはブラウンとブラックのオーソドックスなサンバーストで、木の質感が感じられる色味がとても気に入っていました。

長年連れ添ってきたこのギターとの思い出は数えきれないほどあります。

学生時代から、ステージの上でもレコーディングの時も、このテレキャスは常に僕の相棒でした。

でもこの王道のサンバーストが、見方を変えるとどこか暗い印象を感じるようにもなり、もう少し明るい色のテレキャスがほしいと思うようになりました。

ただ、新しいギターを探すのではなくて、今までの思い出を大切にしながらこのテレキャスを一新したい…という思いから、リフィニッシュをお願いすることにしました。

リフィニッシュ前

サンバーストは木の質感が感じられる色味で、ずっと気に入って使っていました。

ステージ上で照明を浴びるとブラウンの部分がさらに温かみを感じられたり、ブラックの部分が引き締まったりしてかっこいいんです…!
そんなサンバーストが大好きだったんですが、もっと明るい色にすることでまた違った魅力を引き出せるはず!
ということでギターの音色はそのままで見た目だけを変えるリフィニッシュをしてみると…

リフィニッシュ後

こんな感じのホワイトブロンド(ラッカー塗装)に変身!

ホワイトブロンドは木目が少し透けているのが特徴です。

当初はオリンピックホワイトにしようかとも迷いましたが、木目を見えなくしてしまったらこのギターが別物のようになる気がして…
名残は残しておきたいという思いからホワイトブロンドを選びました。

明るく爽やかな印象に生まれ変わりましたよね!

うっすら透ける木目を見るとサンバーストの時からの思い出が蘇り、ちょっと感慨深いです。

リフィニッシュ完了までの流れ

ここからは、依頼から完成までどんな流れでリフィニッシュを行ったのかを紹介します。

①メールで打ち合わせ

まずはリフィニッシュをしてくれる工房をネットで探し、メールで依頼しました。

「木目を感じさせるホワイトブロンドにしたい」と。笑

正直なところ、こんな抽象的な表現でイメージが伝わるのか内心とても不安でしたが、その方は親身になって相談に乗ってくれました。

ぼんやりしているお互いのイメージをくっきりと具体化するために、実際に市場に流通しているギターの写真を送ってくれたり、「このギターのこの角度の木目感が良い」といった具体的な要望にも丁寧に応えてくれました。

このように丁寧にサポートしていただいたおかげで、最終的にはジミー・ペイジのシグネイチャーモデルに似た塗装をお願いすることになりました。

②塗装剥がし

イメージのすり合わせが終わると、次は元の塗装を剥がす作業に進みます。

きれいに剥がしてもらえるのか少し不安でしたが、塗装剥がしが終わるとすぐに写真付きで連絡をくれてとても安心できました。

まるで生まれたての状態に戻ったみたいです!

③塗装サンプルで最終確認

実在するギターの写真を共有した時点で塗装における認識のずれが完全に解消できたと安心していましたが、さらにその方は端材に塗装をして最終的な色味加減を改めて確認してくれました。

このような細やかな配慮があったからこそ、イメージ通りの仕上がりになったんだと思います。

④塗装完了

塗装が完了するとまた写真を送ってくれます。イメージ通りの美しい塗装に仕上がっていました。

ホワイトブロンドの輝きと、わずかに透ける木目のバランスが絶妙ですよね!

⑤レリック加工

え?と思われた方もいらっしゃるかと思いますが、実はお願いした方はラッカー塗装+レリック加工を専門とする方で、レリックなしは受け付けていないとのことでした。(問い合わせ当初は気づかなかったです笑)

今回はラッカー塗装が目的でしたが、ゆくゆくは自然なレリックが起こるまで使い込もうと思っていたので、レリック加工をされることに関してはそこまで抵抗感はありませんでした。

でも「経年によるレリック」が大きな魅力とも思っていたので、悩んだ末に「ジャーニーマンレリック」のように、大切に使われていたけれどライブなどで頻繁に使われていたギターを想定した加工をお願いすることになりました。

ところどころに打痕があるのが見えますか?
この程度の打痕のみにしていただき、他は触らないようにお願いしました。

⑥組み込み

レリック加工が終わったら、各パーツをすべて取り付けて完成です。

⑦工賃の入金→発送

気になるお値段ですが、今回のような塗装剥がしと単純なラッカー塗装だけだと35,000円+送料でした。安い…!

普通なら塗装剥がしだけでももっと費用が必要だと思いますが、個人でされているということもあるのか価格設定はとても低めでした。

もちろん気になる部分もありましたが、自分の性格上、大体のことは「…まあいいか」と思えてしまうタイプなので細かいことは気にしないことにしました笑

何よりこの価格でしてもらえるのであれば、むしろ感謝です。

注意点

①非対面でのコミュニケーションは難しい

本来であればオンラインではなく直接顔を見ながら相談するほうがいいに決まっています。

特にギターのリフィニッシュのように、感覚的なイメージを共有する必要がある場合はなおさらです。

でも今回お願いした方は丁寧に写真を交えながら積極的に確認をしてくれるので、個人的には安心してお願いすることができました。

ホワイトブロンドという単純な塗装だったということも大きな要因かも?

②必ずレリックが必要

僕がお願いしたところでは安くリフィニッシュできますが、必ずレリック加工を入れないといけません。

レリック加工自体は魅力的で僕は肯定派ですが、あくまでも塗装のみを依頼したい場合はここでは難しそうです。

でも他の工房では35,000円のような破格でお願いはできないので、総合的に満足しています。

もし気になる方がいらっしゃれば遠慮なくご質問ください!

まとめ

今回はサンバーストのテレキャスターをホワイトブロンドにリフィニッシュしてもらいました。
明るく爽やかな印象に生まれ変わり、また新しい気持ちでこのギターと付き合っていけそうです。

リフィニッシュもレリックも抵抗を感じる人がいるかもしれませんが、今回は一本のギターを長く大切にしていくための一つの方法として紹介してみました。

これからもサンバーストの時の思い出はそのままに、ホワイトブロンドになったこのテレキャスといっしょに音楽を楽しんでいきたいと思います!

みなさんの大切なギターもリフィニッシュによってさらに愛情が増すかも…?

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