今回は最近購入したPositive Gridのワイヤレスシステム「Spark Link」をレビューします。
リーズナブルな価格で有線と遜色ないサウンド、そしてデザイン性の良さに感動しました!
この記事はこんな人におすすめ!
・ケーブルのストレスから解放されて自由に演奏したい人
・デザインと音質にこだわりたい人
・Spark 2などSparkシリーズを持っている人
Spark Link購入のきっかけ

僕がSpark Linkを選んだ理由は3つあります。
1つ目は、「Spark 2」を手に入れたから。
40Wの迫力サウンドとAI機能で自宅練習を楽しんでいましたが、やっぱり「ケーブルなしで自由に楽しみたい」と思い、ワイヤレスを検討しました。
2つ目は、以前購入したLEKATO WS-80は音痩せを感じて物足りなかったから。
安いものには安いなりの理由があると思い、その違いを確かめるためにも購入を決めました。
3つ目は、デザインが洗練されているから。
もともとはBOSSのWL-20を検討していましたが、デザイン性でSpark Linkに決定しました。
Spark Linkのスペック
送信機をギターに、受信機をアンプに挿すだけで、ケーブルなしの演奏が楽しめます。
- 伝送距離: 最大20m
- レイテンシー: 3ms以下(超低遅延)
- バッテリー: 最大6時間(充電時間2時間)
- 周波数: 2.4GHz帯
レイテンシー(=ワイヤレスによって発生する遅延)の「ms」はミリ秒の略で、1秒の1000分の1を意味します。
つまり、1msは0.001秒。
3msということは、時間にして1秒の間にわずか3000分の1秒の遅延が発生しているということ。
人間の聴覚は約10msの遅延で違和感をおぼえるので、3msはほぼゼロと思ってOK!
音質と性能:ケーブルと遜色なし!
ワイヤレスで最も気になる音質と遅延を、Spark 2と組み合わせて確認しました。
まず驚いたのは、ケーブル接続との違いがほとんど感じられないこと。
以前使ったLEKATO WS-80(5000〜6000円の価格帯)では、音が細く物足りなく感じましたが、Spark Linkではそんな不満は皆無でした。
低域のしっかりした響きと全体のバランスが、やっぱり価格差としてしっかりと表れていました。
レイテンシーもまったく感じられず、速弾きやコードストロークでもズレはゼロ。
ワイヤレスの快適さとケーブル並みの音質を両立しています。
アンプから10mほど動いても音切れなし。
ライブでも十分活躍できそうです!
使いやすさとデザインの両立
使い方はシンプル。
ギターとアンプ(もしくはエフェクター)のインプットに挿してボタンを押すだけでペアリングが完了です。
バッテリーは6時間保つので、2〜3時間の練習なら余裕ですが、もう少し長く保ってほしかったというのが正直なところ。
ただ、2時間充電すればフルになるので、そのあたりは特に問題視はしていません。
毎日数時間使ったとして、週に1〜2回充電するかなといった感じで、実際のところ平日はそんなに長時間使わないので充電頻度はさらに少ないです。
充電ケーブルはType-Cが二叉に分かれていて、電源に接続する部分もType-Cです。
コンセントに挿せるアダプターは付属していません。(モバイルバッテリーでも充電できました)
バッテリーの不安なんてどうでもよくさせたのが、このデザイン。
ブラックとゴールドでデザインされたボディはSpark 2とも調和し、110°可動式プラグがギターにも自然にフィットします。
ストラトの斜めジャックでも問題なく、スマートな見た目。
PRSのCustom24にもつけてみました。
ゴールドの質感がPRSのようなギターによく合います。
もともとはBOSSのWLシリーズを検討していましたが、プラグ部分が固定式でジャックから飛び出したままになるのがどうしても気になってしまいました…
Spark Linkはそんな不満を解消してくれました。
Spark Link独自の優位性:BossやLine 6、そしてLEKATOとの比較
ワイヤレスシステムを選ぶなら、Boss WLシリーズやLine 6 Relay(※)、そしてLEKATOなどの低価格帯も候補になります。
その中で、Spark Linkの独自性を紹介します。
※Relayは生産終了しており、今後は親会社のヤマハからほぼ同形状のものが発売されます。「Line6=Relay」という名称に馴染みがあると思い、この記事では便宜上「Relay」と呼びます。
Sparkシリーズとの親和性
Spark Linkは、アンプのSparkシリーズと同じ名称を冠している通り、音質と接続の安定性が同シリーズに最適化されています。
Boss WL-20、Line 6 Relay、LEKATOも使えますが、そういった特定のエコシステムとの一体感は薄くなります。
デザイン性
Boss WL-20やLine 6 Relayは固定式でジャックから飛び出すのが個人的にやっぱり気になります。

一方のSpark Linkは、可動式プラグとすっきりしたデザインで、ギター全体のシルエットにぴったり合います。
低予算ならLEKATO。
汎用性ならBOSSやLine 6。
Sparkシリーズを持っていたり、見た目を求めるならSpark Link。
個人的にはこういった感じの所感です。
実際に使ってみて感じたこと
ここからは、Spark Linkを自宅で実際に使ってみて感じたことを3つにまとめます。
1.ケーブルがない快適さ・音切れのない安定した音質

リビングでギターを持ちながら自由に動いても、当然ながらコードに引っかかるストレスがゼロ。
ここまではどのワイヤレスでも同じですが、びっくりしたのは音切れの少なさ!
試しに別の部屋に行ったり、たくさんの壁をへだててみたりしたところ、まったく音切れすることなく安定して高音質のサウンドを維持してくれました!
LEKATOのような安い製品を使用していたときは、ギターとアンプとの間に人がたくさんいると音切れが発生していたので、この安定した接続には本当に感動…!
2.ミュート機能がある

電源ボタン長押しでオン/オフができますが、すばやくポチッと1回押すことでミュートすることができます。
宅配便が届いたり少しその場を離れたりするときに役立っています。
もちろんギター側のボリュームを0にしてもいいんですが、ポチッとするだけという便利さが地味ながらうれしいポイントでした。
3.音を15分間出さなければ自動的に電源オフ

何か用事で一旦その場を離れる時や、スタジオやライブで長時間演奏して一息つこうとする時など、うっかり電源を切らずにそのままにしてしまうことってありそうですよね。
自動電源オフ機能があると、無駄なバッテリー消費を防げます。
おわりに
Spark 2を手に入れてから、Positive Gridの実力に驚かされています。
そこにSpark Linkが加わって、演奏がさらに楽しくなりました。
この記事ではLEKATOなど他社製品に対して少しネガティブな表現もしてしまいましたが、最初にLEKATOを選んだからこそワイヤレスの良さを知れたことも事実で、それがなければSpark Linkに手を出すこともなかったと思います。
音痩せやデザインで気になる部分はありましたが、それは「安物買いの銭失い」ではなく、試したからこそ自分に合うものがわかったということだと思います。
機材選びは試行錯誤の連続ですが、それもまた楽しさの一つだと改めて感じました。
LEKATOに関する記事はこちら↓
安価にワイヤレスを楽しむにはぴったりです。
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