これまでSparkシリーズでスマートアンプの分野をリードしてきたPositive Grid。
2025年2月に登場した「Spark Neo」はその最新作です。
ギターアンプとワイヤレスヘッドフォンが一体化した革新的なアイテムで、すでに多くのギタリストの間で話題になっています。
また、AIを駆使したトーン生成や超低レイテンシーのワイヤレス接続、そして普段使いのヘッドフォンとしても使える多機能性が大きな魅力です。

Spark Neoはこんな人におすすめ!
・有線のヘッドホンアンプはケーブルが引っかかってイライラする人
・賃貸住宅でアンプが使えない、もしくは部屋にアンプを置くスペースがとれない人
・AI機能を使って楽しみながら練習したい人
Spark Neoの主要機能
完全なワイヤレスで自由に演奏
Spark Neoの最大の特徴は「ギターアンプ内蔵のワイヤレスヘッドフォン」というコンセプト。
ギターにトランスミッターを挿すだけで、ケーブルなしで演奏が楽しめます。
これにより、ごちゃごちゃしたケーブルを気にせずに部屋の中を動き回りながらでも演奏可能に!
AIによるトーン生成で理想のサウンドを

この製品の目玉機能の一つが、AIを活用したカスタムトーン生成です。
Sparkシリーズではもうおなじみですが、演奏スタイルや好みに応じてブルースやメタル、ロックなど、さまざまなジャンルのトーンを自動で作り出してくれます。
たとえばAIに「ハイゲインでレスポールに合う音」や「ジョンメイヤーのようなストラトのブルーストーン」など、なんとなくイメージできそうなワードを送るだけで、それに合いそうなアンプやペダルの組み合わせを提示してくれます。
なんならアンプやペダルの各パラメーターも、そのユーザーが気に入りそうな具合にセッティングすらしてくれます笑
高音質とノイズアイソレーションの両立
音質にもこだわりが詰まっています。
具体的には、40mmのカスタムオーディオドライバーとバイオファイバー振動板が採用されています。
これにより、ギターの繊細なニュアンスから力強い歪みまで、幅広い音域を忠実に再現。
さらに周囲の雑音を遮断するノイズアイソレーション設計なので、集中して練習に没頭できる環境がつくれます。
(これはAirPodsのようなアクティブなノイズキャンセリングではなく、できるだけ外音を取り込まないイヤーカップの形状にするパッシブな遮音性ということです)
ふつうの音楽リスニング時にもそのクオリティが活きてくるので、ギターを弾かないときでも高音質な音楽を楽しめます。
超低レイテンシーでストレスフリーな演奏を実現
Spark Neoのワイヤレス接続は、独自の2.4GHzシステムを採用。
レイテンシーは驚異の3.8msと、有線接続に匹敵するほどの低遅延を実現しています。
こういった製品にはレイテンシー問題がつきものなので、そこを解決してくれるのはさすがPositive Gridですね!
ちなみに似た製品のBOSS WAZA-AIRのレイテンシーは約5ms。
Neoのほうがさらに速い!!と言えるのですが、人間の感知できるレイテンシーは少なくとも10msからなので極めて誤差の範囲です。
いずれにしても、今の時代はもう有線と無線の境界域にいるんですね。
専用アプリで広がる可能性

Spark Neoの真価は、専用アプリ「Spark App」との連携でさらに発揮されます。
アプリを使えば、33種類のアンプモデルや43種類のエフェクトを自由に組み合わせ可能。
プリセットは本体に4つ保存できますが、アプリ経由なら無限に近いトーンを無料でダウンロードできます。
さらに、Auto Chords機能でYouTubeの好きな曲のコードを分析して表示したり、バッキングトラックと一緒に演奏したりと、練習ツールとしても優秀です。

スタイリッシュで実用的なデザイン
ブラックを基調にゴールドのアクセントが効いた高級感あふれるデザインは、「機材」としての満足感だけでなく所有感も満たしてくれます。
折り畳み式で持ち運びやすく軽量なので、カバンにサッと入れて移動するのにも便利です。

Spark Neoがおすすめな人=快適性を求める人
①自宅練習を快適に楽しみたい
特に自宅でのギター練習に最適。
ヘッドフォン型なので、夜遅くでも周囲を気にせず弾けますし、ノイズアイソレーションで練習に集中できます。
賃貸住宅の人や、部屋にアンプを置くスペースがない人にぴったりです。
AI機能で音作りを自動化することで、素早く準備を整えて練習やジャムセッションを始められる手軽さを求める人にも◎
②移動先でも快適に演奏したい
軽量で持ち運びやすいので、ライブハウスの楽屋でも気軽に使えます。
トランスミッターとヘッドフォンだけで完結する設計は、準備の手間を省いてくれます。
イヤホンのケーブルがあると、どうしても右手のストロークの邪魔になったり、ボディの裏に挟まって引っ張られて耳から抜け落ちるなんてことも。
地味なイライラ要因が一つ減るのは大きいですよね。
競合製品との比較
Boss Waza-Air

BossのWaza-Airは、空間オーディオでアンプの臨場感を再現する高級モデル。
でも価格は約5万円とSpark Neoよりも高額です。
アプリの使いやすさや最新機能なども考慮すると、コスパ面ではSpark Neoが勝る印象。
Fender Mustang Micro Plus

FenderのMustang Micro Plusは2万円前半と安価ですが、有線接続のみ。
ワイヤレスの自由度やアプリ連携の豊富さでは、Spark Neoが一歩リードしています。
機能面に限定すると、シンプルさを求めるならFender、多機能を求めるならSpark Neoといった棲み分けですね。
また、オーバーヘッド型のヘッドホンだと髪型が崩れていやだという人もいるので、そういう人にはこちらのほうが良さそうです。
Sparkシリーズ内での立ち位置
Spark Neoは、スピーカー型のSpark2やMiniとは異なり、「静かに弾く」ことに特化。
他のモデルが音を外に出すのに対し、Neoは個人練習にフォーカスしたヘッドフォン型としての立ち位置です。
Spark Goのような超小型モデルとも違い、より没入感のある製品と言えます。
デメリット
付属品の少なさ
特に専用ケースがないのは、せっかくの持ち運びやすい設計なだけに残念。
再生コントロールがヘッドフォン本体にない
本体には最低限の物理ボタンにとどめ、シンプルなデザインにしたかったのだと思います。
基本的にはアプリで操作できるので、デメリットではないかもしれませんが…

まとめ
今回は、ワイヤレスとAI技術を融合させたギタリストのための高コスパ次世代ツールであるSpark Neoを紹介しました。
自宅や移動先で静かに練習したい人、簡単にプロ級のトーンを手に入れたい人にはぴったりです。
約3万円という価格で、超低レイテンシー、高音質、AI機能などを実現したコスパの良さも見逃せません。
クオリティはこれまでのシリーズでしっかり実証済みで、しかもこの価格なら気軽に試せるのも魅力。
「どうしようかな…」と少しでも気になっているなら、それはもうすでに楽しむ準備ができている証拠です!
Positive Grid製品はどれも人気が高く、リセールバリューも同様に高い傾向にあるので迷うならひとまず試してみてもいいかも。
僕もすごく気になっていますが、この前Spark2を買ったところだからなぁ…Mustang microもその前に買ってるしなぁ…
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